「勝てる脳」とは?

 

 

勝てる脳とは一体どのような脳を指すのか?

 

それは間違いなく大事な場面でプレッシャーに押しつぶされず,本来の実力を思う存分発揮することを可能にする脳のこと.

 

人はそれぞれ身長や体重などの体形から性格に至るまで様々であり,「勝てる脳」の獲得にも,体質,個人差といった避けては通れない個人のメンタル特性をしっかり把握する必要がある.

 

しかし,現状では,このメンタル面での個別アプローチはほとんど行われていない.

 

さらに,試合や試験,プレゼンといった場面は,普段の状態とは異なり,ストレス状況下である.

 

つまり,お寺やクリニックなどの安静状態での呼吸法やマインドフルネス,脳波や自律神経のトレーニングをいくら積んだとしても,期待する効果はほとんど得られない

 

そこで,私は多くの選手やビジネスパーソンが直面する,プレッシャー場面におけるパフォーマンス発揮という課題に対し,長年の研究や臨床経験から,2016年に以下の3つの理論を打ち出した.

 

勝ち負けなどの「結果」を意識しない

ストレス状況下でのメンタルトレーニングの重要性

脳タイプ別のメンタルアプローチ

 

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潜在”脳力”について

 

 

潜在脳力とは,文字通り,潜在的に眠っている脳機能のことである.

 

よく遺伝子のオン,オフということが語られるが,遺伝子は単なる設計図であり,その設計図を基にタンパク質がつくられ,体内に放出されることではじめて人体に影響し始める.

 

当然,脳にも普段あまり使われていない,正確には神経活性が弱い部位が人それぞれ存在する.

 

※ヒトの脳は10%しか使われていないというのは根拠のない都市伝説.

 

脳内の状態は,目に見えず,心拍の変化や筋肉の緊張,弛緩のように身体で感じることはほとんど不可能に近い.

 

しかし,脳波計を活用することで,脳内の覚醒レベル興奮度合が簡単に可視化可能となる.

 

そして,目的とする脳波成分が発現し始めると,モニタ上のアニメーションが動き始めたり,音が鳴ることで,その情報がヒトにフィードバックされる.

 

この時の快情報がドーパミンの分泌を促し,脳内に記憶される.

 

人を含む生物は,ドーパミンを求め,行動しており,次第に脳自体がドーパミンを得るためには,どのような脳波状態になれば良いのか?ということを自動学習し始める

 

これを「オペラント条件付け」と呼ぶ.

 

犬にお座りを覚えさせる場合,それができた後に撫でてあげたり,おやつをあげたりするのと同じ原理.

 

犬は,座るという行為をすることでエサがもらえる(ドーパミン分泌)と記憶学習し,その行為を覚えていくのである.

 

こうした強化学習の回路を活用することで,潜在意識下に眠っていた神経回路の電気信号が強化され,その機能が顕在意識上に浮かび上がってくる

 

脳波を指標とした強化学習であれば,意識して脳波をコントロールできるようになるという事である.

 

こうした,脳に特化した強化学習トレーニングのことをニューロフィードバックと呼び,首から下,例えば心拍や呼吸,筋電図などの指標を基にしたフィードバックをバイオフィードバックと呼ぶ.

 

元々は,バイオフィードバックの中にニューロフィードバックが含まれていたが,近年は分けて語られることが多い.

 

ニューロフィードバックで使われる指標は,脳波だけでなく,脳血流を媒体とするNIRS(近赤外分光法)や,fMRIなどもある.

 

近年は,手足などの麻痺に対するリハビリテーションの一環として,fMRIを使用したニューロフィードバックがしばしば活用され,一定の効果を上げている.

 

ニューロフィードバックには様々なプログラムがあり,目的により電極の取り付け位置や,対象とする脳波成分(リワード)が変わってくる

 

いずれにせよ,こうした潜在的な脳機能が意識上に発現され,強化されることが潜在脳力の開発につながるのである.

 

脳波トレーニング「ニューロフィードバック」詳細

 

 

脳科学ベースのメンタル強化システム 

 

 

勝てる脳をサポートする5つの能力

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前のプレーに集中する没頭能力

脳の覚醒レベルのマネジメント能力

ストレスリカバリー能力

認知能力

イメージ能力

 

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この5つのストラテジーは,伝統的ヨガ理論次世代スポーツ脳科学をハイブリッドさせた理論をベースとしています.

 

共に十数年以上研究し続け,実践指導だけでなく,大学ベンチャーという特性上,測定や分析,考察には自信を持っています.

 

さらに毎年,スポーツ科学や心理学,バイオフィードバック,ニューロフィードバックに関する国内外の学会に参加し,常に最新の知見を取り入れ,アップデートを図っています.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当スタジオのプログラムは,

 

日常的に行っておくべき脳強化トレーニング

試合直前のセルフコントロール

試合中のセルフコントロール

 

と大きく異なる3つの状況下におけるテクニックとトレーニングで構成されています.

 

さらに最も大きな特徴として,脳波を活用した脳タイプの分析(ストレスプロファイル)を導入している点です.

 

これにより,普段の脳の覚醒が低いタイプ(ぼんやり型)なのか,高いタイプ(ピリピリ型)なのか,そして試合当日など,ストレスがかかった際にはどのような脳変化を起こすのかが事前に把握可能となります.

 

一般的には,体質を考慮せず一律的なメンタルトレーニングやセルフコントロールが広く行われています.

 

しかし,人それぞれ顔立ちや体型,性格特性が異なるように,本来メンタルタイプ別にトレーニングが行われるべきなのです.

 

当スタジオでは,個体差を重視し,海外で活用されている最新の脳科学ベースの分析を導入し,各個人の脳の特性に合ったオーダーメイドのメンタル強化を図ることをコンセプトにしています.

 

それが,当スタジオのプログラムが脳科学ベースのメンタル強化システムと呼ばれる所以なのです.

 


 

詳しくは,拙著最先端科学×マインドフルネスで実現する最強のメンタルも合わせてご覧下さい.

 

科学的に「ゾーン」に近づく方法について理論と実践を交えて書かせていただいております.

 

(ダイヤモンド社 本体1,400円+税)