「ゾーン」は目指すべきではない

最高の精神状態としてゾーンがよく話題に持ち出されます.

 

巷にも誰でも「ゾーン」に簡単に入れるといった文言の書籍もいくつかあります.

 

残念ながら,これは大きな誤解といえます.

 

なかなかその状態になれないからこそ神がかった精神状態として語られるわけです

 

そして,「ゾーン」を体験したことのあるアスリートがいる一方で,体験したことのないアスリートも大勢います.

 

むしろ,体験したことのないアスリートの方が大半ではないでしょうか?

 

体験したことのあるアスリートも競技人生において,1,2度ではないでしょうか?

 

つまり,その精神状態を目指すことは,到底現実的とは言えないわけです.

 

ただ,興味深いのは,ゾーンを体験したことのあるアスリートの数百人のインタビューで分かったことは,ゾーン状態では,皆,共通した同じような感覚を体験するという事です.

 

ですので,人の脳の中では,何かしらの条件が揃ったときにそうした神がかった精神状態が訪れる可能性,機能が眠っているということも十分考えられます

 

しかし,その条件というのは,前日の睡眠時間や食事内容,当日の気温,疲労度合など,いくつもの要因が組み合わさった時に誘発されるとなると,

 

やはり自発的につくりだすことはとても難しいことだと思われます.

 

そこで,私の所では,「ゾーン」に近いリラックス&集中状態,中覚醒状態を目指すことをお勧めしています.

 

「ゾーン」がピンポイントの「点」だとすれば,「中覚醒状態」は大体そのあたりの「面」だといえます

 

脳波でいえば,ローベータ波(12-18Hz)のあたり.

 

ベータ波といえば,緊張やストレスに関連する脳波のイメージがありますが,

 

ベータ波の範囲は広く,ハイベータ波(19-36Hz)に対し,ローベータ波は,仕事やスポーツなどの集中を要する場面に非常に最適な脳波なのです.

 

 

この脳波にコントロールすることは,トレーニング次第ではそれほど難しいことではありません.

 

基礎トレーニングとして,安静状態でのコントロールがある程度できるようになれば,ストレスがかかった状態でもコントロールできるように目指していきます.

 

ストレス状況下でのメンタルコントロールの重要性

マインドフルネスで「今この瞬間」に集中することも,脳波をパフォーマンス発揮に望ましい状態にコントロールすることも,ただ安静状態でトレーニングしても十分ではありません.

 

メンタルコントロールの基礎トレーニングの段階として,それらのトレーニングを行うことは十分意味があります.

 

ただ,競技現場や熾烈を争うビジネス現場では,お寺やヨガスタジオなどの安静空間ではありません.

 

ピリピリとした張り詰めた緊張現場のはずです.

 

結果を出さなければいけない現場がそうした環境なら

 

同じようなストレス状態をつくり,その中でメンタルコントロールができなければ意味がありません

 

私の所でのトレーニングの大きな特徴が,このストレスがかかった状態でのメンタルトレーニングに力を入れているところです.

 

かけるべきストレスの負荷の種類は,身体的プレッシャーと,精神的プレッシャーに分けられます.

 

それぞれトレーニングが異なります.

 

脳波のコントロールも最終的にはこうしたストレス負荷がかかった状態でコントロールできなければ,競技現場ではまず役に立たないでしょう

 

 

伝統と最新鋭のハイブリッド・メンタルトレーニング

今から数十年前,根性論が未だ根強かった時代では,勝利をもぎ取るには,気合,根性,忍耐,が第一とされてきました.

 

負ければ,「気合が足りなかったからだ!」と,普通に指導を受けていた時代です.

 

その後,少しずつ,根性論ではなく,心や精神をもっと心理学的に捉えていこうとする流れができてきました.

 

それでもメンタルを鍛えるという点に関しては,日本は後進国といえます.

 

未だにアスリートの練習時間も海外に比べ,かなり長いですし,それは,不安を払しょくする表れでもあるのです.

 

本格的にメンタルトレーニングを取り入れているアスリートもかなり少ないのが現状です.

 

ただ,本格的なメンタルトレーニングを取り入れようとすると時間もお金もそれなりに必要になってきます.

 

そこで,私がお勧めするのは,自分でできる心の整え方の習得です.

 

一度,身に付けてしまえば,定期的に通う必要もなくなります.

 

私がお勧めするのは,以下の3つのフェーズに合わせたセルフケア法です.

 

①普段から行っておくべきセルフケア

②試合当日に行っておくべきセルフケア

③試合開始直前に行っておくべきセルフケア

 

①に関しては,セルフケアとしては,ヨガや呼吸法,マインドフルネス,瞑想などになりますが,

 

本格的には(セルフケアではありませんが),脳波や自律神経のコントロールを中心に行っていきます.

 

脳波は今の覚醒レべルを推し量るのに長けています.

 

脳の興奮状態やリラックス状態などを可視化しながら,トレーニングできるのは大変アドバンテージになります.

 

そうしないと,あくまでも感覚の話,何となくのレベルでしかトレーニングできないからです.

 

ですので,伝統的,経験的に良いものはそのまま取り入れ,足りない部分は最新鋭のトレーニングで補うことで,お互いの欠点を補完し合えるようになります.

 

伝統的なもの,最新鋭なもの,どちらにも一長一短あり,長所があれば,欠点があります.

 

つまり,伝統と最新鋭のハイブリッドが重要なのです.

当スタジオにおけるコロナ対策について

現在,コロナウィルスが猛威を振るっており,東京都から3密予防に対する勧告がなされています.

 

当スタジオでは,通常通り営業は行っておりますが,3密予防の観点から,2つのスタジオの内,換気環境の優れた施設のみにてセッションを行っております.

 

その他の留意点としまして,マスクを常時着用し,センサーの取り付け時以外は,十分な距離を保ち,お客様の来訪時には,アルコール消毒にて除菌を行わせていただいております.

 

①マスク,②除菌,③距離,④換気

 

上記事項に関しまして常に気を配り,皆様が安心してセッションを受けられるように努めてまいります.

 

その他ご不明な点はどうぞお気軽にその旨をお知らせ下さい.

 

何卒宜しくお願い致します. 辻良史

 

年末年始のお休み期間

年内は12/28までの営業となり,年始は1/7からの営業となりますので,何卒宜しくお願い致します.

 

ニューロフィードバックを行うトレーナーに一番必要なこと

サイバーヨガ研究所の辻です.

 

久々の投稿となってしまいました.

 

最近は「ニューロフィードバック」と呼ばれる脳波を最適な状態にするトレーニングをご希望されるお客様が増えてまいりました.

 

このトレーニングは,一見すると頭に電極を取り付けて簡単に行えそうですが,

 

実際は国際基準に沿って正しい位置に電極を取り付ける必要があり,さらに脳波には様々なタイプがありますので,その特性に応じて測定方法を選択し変えていく必要があります.

 

また計測したデータを正しく考察するには,生理,生化学だけでなく心理学的知見も必要になってきます.

 

こうした学問は「精神生理学」と呼ばれます.

 

もちろん,脳波測定だけでなく,指先の皮膚温や発汗,筋肉の緊張状態,心拍,呼吸リズムなども計測します.

 

脳波以外の生体情報の測定やトレーニングは総称して「バイオフィードバック」と呼ばれます.

 

ニューロフィードバックは,元々バイオフィードバックの一部でした.

 

実際,今でも「脳波フィードバック」と呼ばれたりもします.

 

いずれにしましても,正しい計測には相当な練習と経験が必要だと思います.

 

といいますのも,機器を扱う以上,様々な機器トラブルに見舞われるからです.

 

このトラブルの原理を理解し,常にあらゆる方法を使って自分で治せるようにしておかないと,クライエントさんに迷惑がかかってしまいます.

 

この原理を根本から理解することは,非常に難解で困難ですが,機器トラブル対処に強いというのは非常に大きなアドバンテージだと思います.

 

そういった意味では,生理,生化学的な実験に慣れ親しんできた方は有利です.

 

センサー類の取り付け法や,ベースラインをしっかり確認することなどをよく理解されているからです.

 

そう言っている矢先に今月,私は様々な機器トラブルに見舞われてきました.

 

PCの互換性の問題やソフトのアップデート,サビによる電極の悪化,湿度上昇による電極と頭皮内におけるイオン変化のトラブル等々…

 

特に何かしらの電波を拾ってしまっているときは厄介ですね.

 

なかなかうまく計測できません…

 

電流あるところに電波ありですからね.

 

本当に日々,マシーンとの格闘です.

 

しかし,その都度,自分でトラブル解決してきましたから,ほとんどの機器トラブルは自分で対処できるようになりました.

 

今,度々,受ける計測トラブルに関しても色々と原因が分かってきました.

 

3つぐらいに原因が絞れてきましたので,あともう少しで犯人(原因)を突き止めれそうです.

 


 

ヨガ×最新テクノロジーサイバーヨガ

 

BSテレ東『カンニング竹山の新しい人生、始めます!』にて通勤ヨガ(ヨガウォーク)を指導

5月26日に放送された以下の番組内にて「通勤ヨガ(ヨガウォーク)」のレクチャーをさせていただきました.
 
アーカイブ放送が以下のリンクよりご視聴いただけます.
 
カンニング竹山の新しい人生、始めます!
 
~ 54歳で起業家に転身! 元警備員 ~
 
BSテレ東 5月26日(日)放送分

 
※6月2日(日) 21:53 配信終了
 
※私のパートは36分40秒~

もしご自宅にて実践されたい方は,
 
拙著歩くだけで やせる!通勤ヨガ Yoga Walk (ヨガウォーク)をご参考下さい.

 

事務所移転のお知らせ

弊社の事務所が移転となりましたので新しい住所を以下に明記させていただきます.

〒108-0014
東京都港区芝四丁目7番6号芝ビルディング704

株式会社サイバー・ヨガ研究所

【7/7開催!】スペシャル講演会「カルマに関する疑問」

【7/7】スペシャル講演会「カルマに関する疑問」開催!

 


 

7月7日の「七夕」の日にスペシャル企画として, インドの大家による講演会を開催致します! 

 

77日(土):「スペシャル講演会」に関するお知らせ

 

講演テーマカルマに関する疑問

7.7.スペシャル講演会案内

7月7日(土)14:45~16:45

「カルマに関する疑問」 ~ 人の行為の何が残るのか,残らないのか ~

 

「カルマ(行為,業)」とは,輪廻転生とセットの思想…

 

カルマについての誤解と霊能的な曲解…

 

運命論・宿命論や前世理論に振り回される現代的苦悩と差別…

 

それを営利的に利用する霊能者・占い師・スピリチュアルカウンセラー群…

 

カルマの本来の目的は未来志向,過去にはない.

 

あるのは未来志向の現在のみ.

 

そして,この思想はヨガの分野にまで影響を与えるまでになりました.

 

今回は,そのカルマの真相を徹底追求します!


講師

 

トラベル・ミトラ・ジャパン代表 大麻 豊 氏

 

1970年法政大学哲学科卒.1971年渡印.インド放浪.

 

1988~2003年 JAFS・インド文化センター担当理事

 

2015~2017年 追手門学院大学オーストラリア・アジア研究所客員研究員.ヨーガ情報ステーション代表.

 

国際ヨガDAY関西準備委員(インド領事館主催).(公益社団法人)アジア協会アジア友の会名誉理事.

 

インド専門のツアー会社トラベル・ミトラ・ジャパンの代表として,インドの魅力を伝え続け,

 

インド通の人たちから“インド大魔王”として親しまれ,多くのヨガ関係者からも一目置かれる存在.

 

カルマに関する疑問スペシャル講演会 30名限定

・日時: 7月7日(土); 14:45~16:45 / 懇親会17:00~19:00
・料金: 3,000円(講演会のみ) / 5,000円(講演会&懇親会)
・場所: 神田サニー貸会議室501
※「神田駅」徒歩2分

 東京都千代田区内神田3-4-11 サニー南神田ビル

 

講演会後は,同会場にてケータリングによる

 

おしいいお食事とお飲み物(ソフトドリンク&アルコール飲み放題!)をご用意しております!

 

参加をご希望される方は,以下お問い合わせリンク内の【その他,お問い合わせ】の枠組み内に

 

「講演会のみ」か「講演会&懇親会」のどちらかをご明記の上,ご連絡をお寄せ下さい.

 

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『美的』7月号「通勤ヨガ」大特集!

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本日発売の美的7月号「通勤ヨガ(ヨガウォーク)」が6ページに渡って特集されています!

美的(BITEKI) 2018 7月号

テーマは夏に向けてのダイエット!
 
「通勤ヨガ」で今度こそメリハリボディ
 
 

 

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