2021/03/06 カテゴリ:ブログ

守りはいつか破られる

実力のある者が

 

「負けてもいいから,おもいきってプレイしよう!」

 

と真に思って試合に挑んだ場合,

 

実力が下の者が勝つのはかなり厳しくなります.

 

自分より格上の選手の場合,心技体において,特に「技」,次に「体」においては勝つことは難しく,

 

格下の選手が勝つには,「心」の部分から揺さぶりをかけ,プレッシャーをかけ,「体」に影響を与え,最終的に「技」に影響を及ぼす必要があります.

 

心の状態は身体の動きに影響を与え,動きが悪ければ,本来の技を発揮することは不可能だからです.

 

もし「格下の選手に負けることは恥だ…,みっともない…」というメンタリティで試合に挑めば,たちまち負けられないプレッシャーに襲われ,

 

過去の苦い体験(トラウマ記憶)がフラッシュバックされ,不安の働きに大きく関与する脳の「扁桃体」が活性化し,

 

交感神経系が賦活,ストレス反応のループが始まってしまいます.

 

「負けたらどうしょう…」という未来に意識が向いた結果,目の前のプレイに集中している状態(マインドフルネス状態)ではなく,心ここにあらずの状態になってしまいます.

 

ただ,結果を意識せず,プレイのみに集中するという行為は,本番でいきなり行うことは困難です.

 

つまり,トレーニングが必要という事です.

 

普段からライバルや格下の仲間たちと積極的にスパーリングなどの試合形式に近い練習をし,

 

その時に「負けてもいいから自分がやりたいようにプレイをしよう!」と真に思えればOKです.

 

そこには,不安もプレッシャーも現れてきません.

 

逆に真に思えていない場合は,心拍数が上昇し,不安感が襲ってくるでしょう(何となく不快な感覚).

 

絶対に負けたくないというのなら,競技はまず行えなくなります.

 

それは,将棋でいえば,駒を一切動かさない状態です.

 

絶対に負けませんが,逆に勝つこともできません.

 

これは,ビジネスにもいえるのかもしれませんが,

 

何かをするという事は失敗はつきものですし,失敗を恐れて何も行動しなければ,何も開けてこないということです

 

守りはいつか破られます.

 

「負けてもいいから思いきってやろう!」という精神状態は,ポジティブな状態ですので,

 

見た目は変わらなくとも,心では攻めている状態といえます.

 

「攻撃は最大の防御」とは,人の精神状態にも当てはまるのです

 

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