サイバーヨガとは? - ヨガ×最新テクノロジー –

 

サイバーヨガとは,最新の生体計測機器を活用することで,自己の脳活動及び,自律神経の状態をモニタリングしながら自己コントロールを促す脳科学ベースのメンタル強化システムのことである.

 

自己コントロールには,伝統的ヨガのテクニックが応用される.

 

リアルタイムで自己の心身状態を可視化させることで,感覚ではなく,確実なメンタルコントロール効果が得られる

 

 

ストレスを可視化するサイバーヨガ

 

ストレスは目に見えるのか?

 

ストレスとは刺激であり,外傷なら分かりやすいが,心への刺激,傷の場合は目に見えない.

 

しかし,心と体はつながっており,心への刺激は,同時に身体上に現れてくる

 

緊張により,心臓がドキドキしたり,肩がこったり,頭痛や,呼吸が速くなる,身体が震える,手に汗をかく…等々

 

思い返せば誰でも経験があるものといえる.

 

つまり,こうした身体上に現れる変化(ストレス反応)をセンサーを通じてモニタリングすることで,

 

今どれだけのストレスがかかっているのか?または,どれくらいリラックスできたのか?ということが定量化可能なのである.

 

ストレスやメンタル,自律神経の状態をデータとして数値化,可視化することで,はじめてそれらを正しい方向にコントロールすることが可能となる.

 

人によっては,より集中力を高めた方が良いケースもあれば,リラックスした方が良いケースなど,状況や個人の生体パターンによって良好なメンタルの方向性は様々である.

 

現代人に増えているとされる,アレキシサイミア(失感情症)や,アレキシソミア(失体感症)といった心身症.

 

簡単に言ってしまえば,心と体への感覚センサーが鈍ってしまった現代人特有の病気であり,メンタルヘルスの改善には本人の語りや感覚だけを頼りにすることは限界があるといえる.

 

そのための,可視化であり,数値化なのである.

 

ストレスという敵を知らずして,メンタルの戦略は立てられないのである

 

 

幻の精神状態「ゾーン」

 

最高の精神状態を表す言葉にゾーンがある.

 

心理学分野では“フロー”,スポーツ心理学分野ではピークパフォーマンス”とも呼ばれ,

 

極限の集中状態を指し,ひとたび,その状態になれば,プレッシャーから解き放たれ,身体が無意識のうちに反応し,自分が思い描く理想的なプレーを可能にすると言われている.

 

多くのアスリートの体験談からそうした境地に関する共通認識が存在し,人間にはある一定の条件がそろえば,そうした精神状態が発現される脳機能を有している可能性が示唆されている.

 

しかし,残念ながら「ゾーン」は,多くのアスリートの経験則からそのような精神状態の存在は認めつつも,今のところどのようにすればそうした状態になれるのかは未解明のままである.

 

実際,今まで「ゾーン」を体験したことがないアスリートも数多く存在する.

 

いずれにせよ,その境地を安静状態のみならず,試合というプレッシャー下で発現させることを目指すことはあまり現実的ではないといえる.

 

一方,近年のスポーツ脳科学分野の進展により,脳波分析の観点から科学的に「ゾーン」を捉えようとする動きも欧米を中心に活発化しつつある.

 

 

目指すべき理想的な精神状態「中覚醒状態」

 

「ゾーン」を目指すことが非現実的な行為であるとするならば,理想的な精神状態を追い求めること自体がナンセンスなことなのだろうか?

 

そもそも実際面において,理想的な精神状態とは一体どのような状態なのか?

 

簡単に言ってしまえば,リラックスと集中のバランスが取れた状態である.

 

よく緊張は悪者扱いされるが,緊張レベルがあまりにも低いと注意が散漫になり,逆にパフォーマンスが低下してしまう.

 

デスクワーク中に眠気が入ってきて,作業が思うように進まなかった経験をしたことのある人は多いはず.

 

プロテニスプレイヤーが,寝起きの状態で200キロ近いサーブを打ち返せるだろうか?

 

つまり,リラックスし過ぎても,集中力の低下を招いてしまうのである.

 

そこで,高いパフォーマンスの発揮には,リラックスと集中のバランスが取れた中覚醒状態が理想的と考えられる.

 

では,「ゾーン」と「中覚醒状態」の違いとは一体どこにあるのか

 

それは,現実的か,否かである.

 

の「ゾーン状態」と,現実的な「中覚醒状態」

 

「ゾーン」を目指すことがサヨナラ満塁ホームランを狙う行為に対し,「中覚醒状態」はヒットを重ねるイメージ.

 

「ゾーン」は寸分の狂いも許されず,ピンポイントでダイヤルを合わせるような「点」のイメージに対し,「中覚醒状態」はある程度の幅が許された「線」のイメージ.

 

発現するかどうか分からない幻の「ゾーン」を追い求めるよりも,程よいリラックス&集中状態である「中覚醒状態」を目指す方が現実的なのである

 

ましてや,本番というプレッシャーがかかった状況下では尚更といえる.

 

 

「中覚醒状態」を引き出す3つの方法

 

結果を意識せず,目の前のプレイや行動に意識を集中させ,脳をニュートラルな状態へ

 

呼吸法により,交感神経と副交感神経のバランスを整え,集中しつつリラックスした状態へ

 

脳波トレーニングにより,集中に関連する脳波を強化し,緊張や雑念に関連する脳波を抑制させ,中覚醒状態へ

 

脳のタイプを知る - 安静状態×ストレス状態 –

 

「中覚醒状態」を目指す上で重要になってくるのが,各個人の脳の特性である.

 

人により,安静状態での脳の覚醒レベルは様々であり,大きく低覚醒タイプ高覚醒タイプに分かれる.

 

言い方を変えれば,「ぼんやり脳」か?「ピリピリ脳」か?

 

これは,覚醒水準の測定を得意とする脳波測定により判別可能.

 

低覚醒タイプならば,脳を活性化させる,集中力を高めることで,「中覚醒状態」に近づくことができ,

 

高覚醒タイプならば,脳を沈静化,リラクセーションを高めることで,「中覚醒状態」に近づくことが可能となる.

 

つまり,巷でよく行われている本番前の深呼吸は,脳の覚醒を下げる効果があり,「高覚醒タイプ」には功を奏するが,「低覚醒タイプ」にはただ集中力の低下を招いてしまうだけなのである.

 

これが,深呼吸でパフォーマンスが高まる人と,そうでない人の明確な理由と推測される.

 

よって,高いパフォーマンスの発揮には,脳のタイプに応じたメンタルコントロールが必要不可欠ということである.

 

さらに話はここで終わらず,

 

この脳のタイプは,あくまでも安静状態のものであり,ストレスやプレッシャーがかかると,その状態が一変するという点にある.

 

つまり,安静状態からストレス状態にシフトすることで,覚醒レベル,脳波の状態も変化する.

 

その変化パターンも様々であり,希にほとんど変化を起こさない人もいる.

 

多くの医療機関やメンタルヘルス関連のクリニックでは,安静状態での脳の測定がメインであり,その状態の脳波だけを見てもその人の脳の特性の半分しか見ていないことになる.

 

人のメンタル特性とは,安静状態とストレス状態の二つで一つなのである.

 

試合などの本番は安静状態ですか?

 

自分自身の脳の特性,安静状態とストレス状態の違いを事前に把握しておくことで,本番でどのようにメンタルコントロールをすればパフォーマンスの向上につながるのかが明確化される.

 

このような安静状態とストレス状態の脳の変化パターンを判別するものをストレスプロファイルという.

 

メンタル強化の手順について

 

【プログラムの選択】 セルフケア型プログラム / ②テクノロジー活用型プログラム

 

 

セルフケア型プログラム: 呼吸法やマインドフルネスで構成されたメンタルコントロール法を習得し,そのテクニックをライフスタイルに取り入れる.

 

●「セルフコントロール・プログラム」/マインドフルネス・プログラム

 

「ストレスプロファイル」で脳のタイプを分析することで,さらにメンタルコントロールの効果が高まります.

 

「呼吸最適化プロファイル」で自律神経バランスのパワーが最も高まる最適な呼吸ペースを分析することで,さらに呼吸法の効果が高まります.

 

 

テクノロジー活用型プログラム 最新型のデバイスを活用し,脳波や心拍,呼吸,筋電図などの生体情報をモニタリングしながらメンタルコントロール,メンタル強化を図る.

 

⇒「1)分析」「2)強化」「3)適応」により構成される.

 

 

【1)分析】:「ストレスプロファイル」/「呼吸最適化プロファイル

 

  ⇓

 

【2)強化(基礎トレーニング)】:「脳波コントロールトレーニング

 

  ⇓

 

【3)適応(応用トレーニング)】:「脳波最適化プログラム」/「パフォーマンス最適化トレーニング」/「次世代イメージトレーニング

 

 

当スタジオで使用する生体計測機器について

 

当スタジオで使用される機材は,全てバイオフィードバックのリーディングカンパニーであるカナダのThought Technology社製.

 

ハードウェア,ソフトウェア,センサー類,どれも信頼性が高く,正確な生体情報の計測及び,確かなトレーニング効果を生む上では欠かせない最新型のデバイスである.

 

8つのセンサーをリアルタイムで同時計測可能.

 

計測項目には,脳波,脳血流,心拍,自律神経成分,呼吸パターン,筋電図,発汗,皮膚温などが挙げられる.

 

また,反応速度や反応課題に対するエラー率や,事象関連電位,緩徐波などの特殊な脳波の計測も可能.

 

詳しくはお問い合わせ下さい.