どうして“ここ一番”ではいつもの実力が発揮できないのだろうか?

 

 

このような悩みを抱えている方はアスリート,ビジネスマンに限らずとても多く存在すると思われます.
 

この問題を解決するには,まずは脳科学的に本番と練習の違いをしっかり理解する必要があります.

 

– 本番と練習の違いは? –

本番では当然ながら「結果」が求められます.

 

実はこの当たり前の事実が最もプレッシャーを生んでしまう原因なのです.

 

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これは「結果(勝利)」を強く意識することで過去の失敗体験(トラウマ)が思い出され,本人の気づかないところで「またあの時と同じような失敗をしてしまったらどうしよう…」という考えが浮かび上がってくるからです.

 

「結果(未来)」のことを心配しているようで実は過去の失敗体験がプレッシャーを生んでいるのですね.

 

– 「結果(勝利)」を意識すると脳の中では何が起こっているのか? –

 

まず,自分の身を守るために不安や恐怖,トラウマ記憶と関わりのある「扁桃体」と呼ばれる脳の器官が興奮します.

 

扁桃体のおかげで人類を始め多くの生物は,過去と同じ失敗を繰り返さないようにリスク回避ができ,今日まで生き延びることができました.

 

しかし,その過去の失敗体験が心身ともにかなり深いダメージを負った類のものであるならば,リスク回避よりも恐怖の信号の方が強くなってしまいパニックにおちいってしまいます.

 

症状としては,動悸やめまい,呼吸が苦しくなり.冷や汗をかき,身体は震えて硬直してしまいます.

 

これは,扁桃体の興奮に伴い交感神経が活性化することで引き起こされます.

 

まとめますと下記のようなストレス反応を起こします.

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– ストレスを引き起こさないようにするにはどうすれば良いでしょうか? –

※遺伝的に勝利やメダルを強く意識した方がパフォーマンスが上がるタイプの選手も少なからず存在します.詳しくは次項をご参考ください.