①勝ち負けなどの「結果」を意識しない

 

ストレス状況下で覚醒レベルが高まる傾向にある人の場合

 

試合やプレゼンなどでは「勝ちたい!」「うまくいくだろうか?」などの「結果」を意識しないだけでもかなりのパフォーマンスアップ効果が期待される

 

「今日は負けてもいいから思い切ってやろう!」と思えれば,十分である.

 

入試と,模試,家での赤本による解答,試験の内容はほぼ同じレベルなはずなのに,どうして本番の入試では難しく感じるのか?

 

それは,「受かりたい!」「落ちたくない!」という「結果」に意識が過剰に向いているからである.

 

「結果」を意識するのは自由だが,パフォーマンス発揮には何ら良い影響はない,むしろ害といえる.

 

これは,脳の特性上,「結果」という未来を意識することで,過去のトラウマ体験が表出され,そのことで不安に関連する脳の扁桃体が活性化し,交感神経を優位にさせるからである.

 

であるから,「今」という,目の前の行動にただ集中するマインドフルネスという概念が重要になってくる.

 

「今」に集中する能力は,繰り返しになるが,最終的にはプレッシャーがかかった状態でも行えるようになる必要がある

 

一方,日本人には少ないが,ストレス状況下で,覚醒レベルが下がる傾向にある人は,

 

逆に「結果」を意識し,常に「金メダルを取る!」と公言した方が,本番での集中力が上がってパフォーマンスが高まる傾向にある

 

このように脳のタイプによって,意識,ものの考え自体が根本的に色々と変わってくるのである.

 

脳のタイプ分析には,「ストレスプロファイル」による安静時とストレス時の脳波パターンの比較検討が必要になってくる.